[9] つながり 〜手首・足首と首の関係〜

私達の身体には、離れた部位間でも目には見えない「つながり」相互に関連する特性があります。
運動系医療ではこの特性
を「コリレーション特性」と名付け、治療に応用しています。

今回は手首・足首と首のつながりを例にあげて説明します。
手首・足首はどちらも「首」という字を用いるため想像しやすいかもしれませんね

手首・足首が緩むと首が痛む原因に!?


一般的には、手首と足首は「締まっている」状態がいい状態とされます。

足首(足関節)は、カラダを支えるとともに体重分散・衝撃吸収などの役割も担う重要な部位です。
しっかりと締まっている足首は、安定性のある力強い動きを可能にします。

ゴルフや野球など打つ競技をする方はイメージしやすいかと思いますが、下半身の力を上半身に伝えるには足首の安定性と柔軟性は欠かせません。
しかし、足首の捻挫を繰り返していると、足首は緩み不安定な状態になります。

不安定な足首では、力をロスしてしまったり、衝撃吸収の役割も充分に果たせなくなります。

土台である足首が不安定になれば、全身のバランス(姿勢)は崩れ、上位にある膝や腰への負担が増大します。

そうすると腰痛や膝痛だけでなく、肩こりや首の痛みなど全身の障害の原因になってしまうのです。

手首(手関節)も足首と同様に「締まっている」状態がいいのですが、書く・握るといった細かい動作の反復や長時間のパソコンなどにより手指を酷使すると、前腕部(肘から手首の間)の筋肉が硬くなって手首が緩んでしまいます。
すると、肘や肩に影響し、さらに上位の首の痛みまで引き起こしてしまいます。

このように手首・足首の「緩んでしまった状態」が腰痛や首の痛みを引き起こしたり、様々な障害の原因になってしまうのです。

・・・ということは、腰が痛いから腰を、首が痛いから首を揉むだけでは根本的な解決にならないのがご理解いただけるかと思います。


痛みを引き起こしている真の原因=「手首・足首が緩んだ状態」を「締まった状態」に戻すことこそが本当に必要な治療なのです。


手首・足首の刺激で首の痛みが治る!?


また、刺激をする上でも手首と足首は非常に重要な部位になります。
手首・足首周辺には経穴(ツボ)が多く集まっています。
この経穴を刺激することで全身の気やエネルギーの流れ(経絡)=カラダの流れを整えることが出来ます。

さらに、手首や足首には、離れた部位を整える作用(コリレーション特性)が多くあります。
例えば、足首の内くるぶし(内果)は首の骨(頚椎)を、外くるぶしは腰の骨(腰椎)を整え、手首は首や骨盤などを整えるといった具合です。


このようなコリレーション特性を利用することで、足首からは離れている腰や首、さらには骨盤・頭蓋骨・内臓など全身を整えることが可能です。

さらに患部を直接刺激するわけではないので、余計な負担がかからず安全に調整できるのです。


今回は首・手首・足首を例に挙げましたが、このようなつながりは全身に無数にあります。
カラダのつながりから真の原因を見つけ出し、別のつながりを利用して治療する。

これが他院には真似できない「コリレーション特性」を利用した当院独自の治療法なのです。