平成22年度開催 技術研究会(講習会)

消化器調整法・前編

 2011.1.30 東京技術研究会(吉祥寺) 講師:水谷 浩二

 

【消化器の基本的な調整法】

 消化器系の調整法は,消化器形である左右形(F3,F4)による体形調整を基本とし,それに関節の調整や経絡・経穴の刺激などを加えながら組み立てるのが一般的です。

 また,夏場は消化器系が最も弱る季節とされます。そのため,消化器系の疾患ではない場合でも,消化器形(左右形)による調整を中心に行い,筋肉を引き締める刺激を多用することで好転することが多いようです。



神経麻痺の調整ならびに中風・脳出血の処置について

 2010.12.5 九州技術研究会(福岡・折尾) 講師:本多 茂代先生

 

 今回の技術研究会では,調整するのが非常に難しい神経麻痺ならびに中風(脳血管障害の後遺症)・脳出血に対する調整法がテーマに取り上げられました。

 顔面神経麻痺・上肢と下肢の神経麻痺・小児麻痺などの調整法に加えて,動脈硬化の観察と調整法,さらに中風・脳出血の救急法などが紹介されました。

 

 実際に,小児麻痺や脳出血を起こしている方を調整する機会は極めて稀かもしれません。しかし,先生の貴重な臨床経験をお伺いできたのは非常に有難かったですし,処置法を知っているのと知らないのとでは雲泥の差があるでしょう。また,どの疾患のテクニックでも同様のことが言えますが,別の疾患にも応用出来たり参考になるものが多いと感じました。

 

【神経麻痺の調整のポイント】

 1.交感神経の鼓舞

   神経痛では交感神経の抑制,痙攣は迷走神経・副交感神経の抑制が重要であるのに対して,

  麻痺の場合は交感神経を如何に鼓舞するかが克服の鍵である。

 

 2.抵抗運動によるリハビリテーションの実施

   動かすと痛いため嫌がることが多いが,ある程度の抵抗運動が必要になる。これは脳血管障害

  の後遺症の方も同様である。



12種体形矯正法

 2010.5.30/7.25 東京技術研究会(吉祥寺) 講師:水谷 浩二

 

 5月30日と7月25日の二日間に分けて【12種体形矯正法】をテーマに開催しました。

 

 今回の研究会では,本多先生が作成した貴重な資料である「12種体形とは」をテキストとして使用させていただきました。この資料には,体形ごとの特徴が簡潔にまとめられ,身体の中の悪い部分の見極め(観察法)やその調整の手順などについて記載されております。更に,先生が豊富な臨床経験の中で得た知識や試行錯誤の末に編み出した独自の押圧法(刺激法)などについても解説されております。

 

 本多先生のお話では,生活様式の変化や多様化したストレスなどの影響からか,病や症状が複雑化(重症化)しているようで,既存の刺激法に改良を加え,実際の臨床に即したものにする必要があったとのことです。この独自の押圧法により背部の反応点(椎骨)を調整することで,体形を整え様々な疾病や症状の改善を図ることが可能になるのです。

 

 痛みや症状にのみとらわれてしまうと,局所的な刺激を安易に選択してしまいがちです。身体を全体的に捉えて,体形を整えるということを忘れずに日々の臨床に当りたいものです。

  運動系医療創始者である前田稔幸先生も,体形の混合形について,体形の分類の見直し,反応点の解明など更なる研究の必要性を仰っておりました。

 今後も様々な視点によって人体を観察し,時代に必要とされる医療に発展するよう励んでまいりましょう!!



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